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2019.01.01
【月替り1月】おせちかまぼこ
味の違いに驚く、喜ぶ「特製かまぼこ」
すり身は環境の変化にとても敏感です。
その日の湿度や気温などで、弾力に変化が生まれます。
弾力はかまぼこの味にも影響を及ぼす大切な要素です。固すぎてもいけませんし、柔らかくてもいけません。
その日のすり身の状態は、かまぼこ職人が使う「つけ包丁」という、刃の無い包丁で確認します。
すり身をつけ包丁で叩いては伸ばし、叩いては伸ばし…この作業ですり身にさらに粘りを出します。
この作業ですり身の硬さがわかります。水分の足り無いすり身は、いつまで叩いても硬く、逆に水分の多いすり身は、伸ばすときに抵抗が無くなってしまいます。
水分が少ないと、バサバサの固いかまぼこ。
水分が多いと、弾力の無いかまぼこが出来上がります。
美味しいかまぼこを造るには、この職人によるすり身の確認が必要不可欠なんです。
叩いては伸ばす、力のいる作業。同時にすり身に粘りをだし、程よい弾力のかまぼこを造り上げる。
美しい楕円形は、つけ包丁の微妙なコントロールで整えられる。 粘りを出したすり身を、かまぼこ板にのせ、成形していきます。
【かまぼこ板の秘密】
すり身をかまぼこ板にのせるのは、形を整えるためだけではありません!
かまぼこ板は、すり身を蒸したときに出る余分な水分を吸収する役割をはたしています。
成形をしたら、いよいよ「蒸し」に入ります!
成形したら、後は蒸すだけ。
しかし、この蒸す作業を軽く見ていると、今までの作業がすべて無駄になってしまいます。
かまぼこを蒸す温度は一定ではありません!
一度高温で蒸した後、温度を下げてもう一度上げるという作業を行ないます。
この温度の上げ下げに失敗すると、まったく弾力の無いかまぼこが出来上がってしまいます。
さつま揚げ・笹かまぼこ、練り物にはいろんな作り方がありますが、かまぼこが一番難しいとされる理由は、この「蒸し加減」にあります。
若松屋には100年間受け継がれてきた蒸しの技術があります。美味しいかまぼこは、伝統と職人の腕で生み出されるんですね。
機械管理と職人の感で、蒸しかまぼこは完成する。一番神経をつかう作業だ。
すべてにおいて、職人の技術と熟練の感を必要とするかまぼこ造りは、機械で造るライン生産では美味しい物は生まれません。
職人の手作業をへて、かまぼこは形になります。
どの作業も職人による情熱とこだわりが、美味しいかまぼこを作り出します。
かまぼこは高級品です。
スーパーなどで売っているものとは比べものにはなりません。
いつでもお客様に新鮮なかまぼこをお召し上がりいただくために、
完全受注生産で、蒸したての薫り・弾力・味をお届けいたします。